WiMAXにもスマートフォンと同じように、端末が故障するリスクが常に付きまといます。
WiMAXのモバイルWi-Fiルーターが故障したときは、スマホと同じように端末を修理に出すことになり、ある程度の費用が必要になります。
WiMAXも携帯電話キャリアと同じで、端末の保証サービスを提供しています。
保証サービスに入っておけば、修理費用を負担する必要がありません。
しかし、WiMAXの保証サービスは、契約するプロバイダによって適用される条件が違います。
契約してから「こんなはずじゃなかったのに…」と思わないように、保証サービスの内容を把握する必要があります。
そこで、ここではWiMAXが提供する保証サービスの内容について詳しく解説します。
プロバイダごとに保証サービスの違いを紹介するので、WiMAXのモバイルWi-Fiルーターを安心して使いたい人は参考にしてくださいね。
WiMAXには端末の保証サービスがある
ドコモやソフトバンクがスマートフォンの修理保証サービスを提供しているように、WiMAXもモバイルWi-Fiルーターの修理費用を補償してくれるサービスがあります。
WiMAXのモバイルWi-Fiルーターも、修理を行うときは1万円から2万円程度の修理費用が請求されます。
契約するときに保証サービスに入っておけば、負担する修理費用がなくなることがほとんどです。
保証サービスの内容
WiMAXの保証サービスは、その名の通り、モバイルWi-Fiルーターの修理費用を事業者が負担してくれるものです。
モバイルWi-Fiルーターを修理に出す原因と言えば、
- 自然故障
- 落下などによる破損
- 水濡れ(水没)
この3つを思い浮かべるのではないでしょうか?
中には、盗難や紛失もイメージする人もいるでしょう。
WiMAXの保証サービスには、故障の原因によって修理費用が負担できるものと、できないものがあります。
保証サービスはプロバイダによって違う
WiMAXは、プロバイダによって保証サービスの内容が違います。
プロバイダによって、保証の対象となる故障原因が様々です。
内容を把握せずに契約したことが原因で、「保証サービスに入っていたのに適用されなかった」なんてことも珍しくありません。
特に、水濡れや盗難・紛失は、プロバイダによって保証が適用されるかが様々です。
中には端末を交換してくれる保証サービスもある
プロバイダによっては、端末を修理ではなく交換してくれる保証サービスもあります。
端末を交換してくれる保証サービスを利用すると、修理をするよりも手間を大きく省くことができます。
主要プロバイダの保証サービスを比較
WiMAXを提供するプロバイダの中でも人気が高い、
この4社の保証サービスを比較しながら見てみましょう。
UQ WiMAXの保証サービス
WiMAXの中でも本家であるUQ WiMAXは、2種類の保証サービスを提供しています。
→UQ WiMAXのメリット・デメリット。本当にお得か徹底検証!
端末保証サービス 月額380円
端末保証サービスは、
- 自然故障
- 部分破損
- 全損
- 水濡れ
- 火災による焼失
- 盗難
- 紛失
この7つトラブルが発生したときに利用できるオプションです。
Wi-Fiルーターが壊れたり紛失したときに、端末補償サービス受付センターに電話すると、交換用の端末を送付してくれます。
故障した端末は、盗難や紛失ではない限り返却が必要になります。
故障した端末を返却しなかった場合は、20,000円の違約金が請求されるので注意が必要です。
利用料金は、症状や利用期間によって以下のようになっています。
トラブルの事例 | 負担する金額 | |
自然故障 | 1年目 | メーカー保証により無料 |
2年目以降 | 初回:3,300円 2回目5,300円 | |
部分破損 | ||
水濡れ、全損、火災による焼失 | ||
盗難/紛失 |
端末補償サービスの適用は2回までとなっていて、3回目の故障では利用することができません。
端末あんしん補償 月額500円
端末あんしん補償は、WiMAX以外のノートPCやタブレットの修理にも5,000円の見舞金が支給されるオプションです。
もちろん、WiMAXの端末修理代金も、以下の範囲で見舞金を貰うことができます。
製品 | 自然故障 | 水濡れ・物損 |
WiMAX製品 | 1年目:メーカー保証により無料 2年目以降:最大30,000円 | 1年目:最大20,000円 2年目以降:最大30,000円 |
ノートPC・タブレット | 最大5,000円 |
モバイルWi-Fiルーターの修理費用は1万円から2万円程度です。
さらに、利用回数に上限がないので、安心して使うことができます。
端末あんしん補償に加入しておけば、修理費用を心配する必要がありませんね。
ただ、端末あんしん補償は、先に修理代金を自分で支払ってから見舞金を申請する形なので注意が必要です。
GMOとくとくBBの保証サービス
キャッシュバック特典に定評があるGMOとくとくBBも、無料で修理を行ってくれます保証サービスを2つ用意しています。
ただ、UQ WiMAXの保証サービスと違い、適用されるトラブルの条件が大きく違います。
→GMOとくとくBB WiMAX2+メリット・デメリット。口コミから徹底検証。
安心サポート 月額300円
安心サポートは保証が適用となる条件が、「正常な使用状態で機器が故障した場合」に限られています。
そのため、下記の原因による故障は安心サポートの対象外となってしまいます。
- 故意による故障や改造による損害
- 盗難・紛失
- 外部損傷
- 水濡れ
- 全損
これを見ると、ほとんどの原因による故障が、保証の適用外となることがわかりますね。
「正常な使用状態での故障」は、初期不良でない限り起こることはほとんどありません。
初期不良の場合、契約してから1年以内であればメーカー保証で無料で修理をしてもらうことができます。
そのため、GMOとくとくBBの安心サポートは、加入する必要性をそこまで感じません。
安心サポートワイド 月額500円
安心サポートワイドは、先ほどの安心サポートに加え、水濡れや破損なども保証の適用範囲となったオプションです。
ただ、盗難や紛失による保証はありません。
Broad WiMAXの保証サービス
Broad WiMAXの保証サービスは1種類のみとなっていますが、GMOとくとくBBの安心サポートワイドと内容がよく似ています。
→BroadWiMAXのメリット・デメリット。本当に格安か検証。
安心サポートプラス 月額550円
Broad WiMAXの安心サポートは、故障や破損、水濡れなどの際に修理を無料で行ってくれる故障サービスです。
ほとんどの原因による故障が、保証の対象となっています。
故意による破損や盗難などは対象外になっているので、注意が必要です。
保証対象 | ・故障 ・破損 ・水濡れ |
保証対象外 | ・故意による破損、改造による損害や盗難 ・使用による劣化や色落ち等 |
So-net
So-netが設けるWiMAXのキャンペーンサイトには、保証サービスが表記されていません。
しかし、So-netは「So-net くらしのお守りワイド」というオプションに保証サービスが含まれています。
→WiMAXプロバイダSo-netの口コミとメリット・デメリット
So-net くらしのお守りワイド 月額450円
「くらしのお守りワイド」とは、So-netが提供する(契約を取り次いでいる)ネット回線を利用していると、所有しているデバイス機器の修理を行うと、お見舞い金が支給されるサービスです。
支給されるお見舞い金の範囲は、デバイスの種類ごとに下記にのように設定されています。
保証対象機器 | 保険金額 |
ノートPC デスクトップPC | 50,000円 |
スマートフォン タブレット So-net指定ルーター | 30,000円 |
音楽プレーヤー 携帯ゲーム機 据置ゲーム機 プリンター 録画機器 ルーター(モバイルWi-Fiルーターを含む) 電子ブックリーダー | 10,000円 |
端末を紛失した場合は、保証の対象外になります。
ちなみに、「So-net くらしのお守りワイド」は通信機器の保証サービスの他に、
- 鍵のトラブルかけつけサポート
- 水回りのトラブルかけつけサポート
- 窓ガラスのトラブルかけつけサポート
上記の生活トラブル解説サポートも受けることができます。
保証サービスには入るべき?
WiMAXの保証サービスは、スマートフォンと比べると必要性は高くありませんが、人によっては保証サービスに入ったほうが無難です。
ただ、保証サービスはプロバイダによって内容が違います。
保証サービスを利用するときは、プロバイダが設けている条件をしっかり確認する必要があります。
スマホと比べて必要性は高くない
WiMAXのモバイルWi-Fiルーターは、スマホと比べて操作する頻度が高くありません。
スマホのように端末を落として破損させてしまう可能性は、とても低いと言えます。
しかし、スマホの画面を割った経験が複数回ある人は、モバイルWi-Fiルーターも同じように壊してしまう恐れがあると思ったほうがいいでしょう。
今のモバイルWi-Fiルーターはタッチ画面になっているので、落としてしまうとスマホと同じように画面が割れてしまう可能性があります。
WiMAXの保証サービスは必要性が高くないと言っても、今までスマホを壊したことがある人は入っておいたほうがいいでしょう。
保証サービスを契約するときは内容に注意しよう
WiMAXの保証サービスは、プロバイダによって適用できる金額や故障の範囲が違います。
特に水濡れによる故障は、保証サービスの適用外であることが珍しくありません。
また、ほとんどのプロバイダは、盗難や紛失が対象外になっています。
WiMAXの保証サービスを契約する場合、適用される故障の範囲を確認しておきましょう。
まとめ
WiMAXの保証サービスは、プロバイダによって適用される条件が違います。
中には、水濡れが対象外になるものがあるので、契約する前にサービス内容をしっかり確認するべきでしょう。
保証サービスが最も手厚いプロバイダは、UQ WiMAXです。
UQ WiMAXの「端末あんしん補償」は、水濡れや盗難・紛失までカバーしてくれます。
他のプロバイダは、盗難や紛失までカバーしてくれないことがほとんどです。
最低でも、水濡れによる故障までフォローしてくれる保証サービスを選んだほうがいいでしょう。