クレードルって何か、ご存じでしょうか? 「知ってる!スタンド型の充電器のことでしょう?」 と答えられた方、半分正解です。
確かにWiMAXの端末をクレードルに置くだけで簡単に充電できるため、充電器として重宝している方も多いでしょう。
しかし、クレードルを充電器としてだけ使用していてはもったいないです。
クレードルの本当のすばらしさは、「LANケーブルを活用して、WiMAXをより快適に使うことができる」ことです。
その仕組みと効果を理解すれば、あなたも今すぐにでもクレードルを使ってみたくなるかもしれませんね。
ここではそんなクレードルを使うメリットやデメリットを紹介していきます!
クレードルを使うメリット
まずはクレードルを使うとどのようなメリットがあるのかをまとめました。
- 充電器として便利
- WiMAXを有線LANとして接続できる
- 自宅の有線LANを無線化できる
それぞれについて以下、詳しく見ていきましょう。
充電器として便利
WiMAXの充電用にクレードルを使うと非常に便利です。クレードルの上にWiMAX端末を置くだけでよいからです。
しかし、充電が簡単であること以外にもクレードルを充電器として使う良さがあります。それは、
- WiMAX端末の紛失防止になる
- マイクロUSBの破損防止になる
ことです。
端末の紛失防止
WiMAXの端末は小型ながら高性能ですが、コンパクトサイズであるが故の悩みとして紛失しやすいことがあります。
つい外出先で机の上にWiMAXの端末を置きっぱなしにしてしまったことはないでしょうか?
クレードルを使うと、紛失のリスクが軽減されます。
自宅では常にWiMAX端末をクレードルに挿しておくようにすれば良いですし、外出先でもクレードルに挿すことで紛失のリスクは激減します。
マイクロUSBが破損しにくくなる
クレードルを使うと、充電が楽なだけでなくマイクロUSBが破損しにくくなります。
マイクロUSBはちょっと乱雑に扱うと挿し込み口がねじれてしまうなど破損しやすいですし、コードを強く引っ張ると電気が通らなくなることもあります。
クレードルだとその心配がほとんどなくなります。
WiMAXを有線LANとして接続できる
また、クレードルを使うと、通常無線でしか利用できないWiMAXの回線を有線LANとしてデスクトップパソコンなどに接続できます。
WiMAXは光回線などの有線LANにせまる勢いで速度が向上していますので、自宅であまりパソコンを使わない場合などであれば、有線LANを解約してクレードルを使ってWiMAXだけを使えば節約につながるでしょう。
WiMAXを有線接続する方法
WiMAXのクレードルにはLANポートがあります。
ですので、WiMAX端末をクレードルに設置した上で、クレードルとパソコンとをLANコードでつなげばインターネット接続ができます。
自宅の有線LANを無線化できる
上記とは逆に、クレードルを使って有線LANを無線化することも可能です。
- 自宅のLANケーブルを使う
- 有線LANしか対応していない旅行先や出張先で使う
のに便利です。
自宅のLANケーブルを使う
自宅に光回線やADSL回線がある場合、クレードルを使えば無線で使えます。
WiMAXには速度制限がありますので、速度制限を気にせずに無線が使えますし、屋内で電波が弱くなるというWiMAXの弱点も克服できます。
有線LANしか対応していない旅行先や出張先で使う
さらに便利なのが、旅行や出張などの時です。
無線スポットが増えてきたとはいえ、まだまだ有線LANしか接続できないホテルや旅館などの施設は多いです。
でも、クレードルをもっていって有線ケーブルでつなげば、無線でその回線を利用することができます。
WiMAXが利用できない山地や僻地でも無線が快適に使えるメリットは大きいでしょう。
クレードルを使うデメリット
このように便利なクレードルですが、デメリットもいくつかあります。
- LANケーブルとの接続など準備が面倒
- 有線がわずらわしい
- クレードルやLANケーブルを別途購入する必要がある
などです。
LANケーブルとの接続など準備が面倒
WiMAX端末を使う最大のメリットは無線で簡単に接続できる手軽さです。
LANケーブルをつなぐことでそのメリットが失われます。
また、LANケーブルに無理につながなくても動画などをストレスなく視聴できる場合も多いですので、わざわざ接続する手間をかけるのは面倒でもあります。
有線がわずらわしい
最近は、Wi-FiやBluetoothなどを活用してなんでも無線化されています。
そのため、ケーブルなどを使った有線はかなりわずらわしいものです。
パソコンなどの周辺機器や家電製品のコンセントなどただでさえたくさんのケーブル等でごちゃごちゃになっているのであれば、それに加えてクレードルをLANケーブルでつなぐのは大きなストレスになるかもしれません。
クレードルやLANケーブルを別途購入する必要がある
また、新たにクレードルやLANケーブルを購入する必要もあります。
ただ、それほど高額ではありませんし、キャンペーンや商品への同梱などで無料で手に入れられる可能性もあります。
クレードルを使ってWiMAXを有線接続するメリットとデメリット
以上、クレードルのメリットやデメリットを紹介しましたが、クレードルを使った有線接続についてさらにくわしく知りましょう。
家の外でも中でもインターネットに接続できるのがWiMAXの特徴ですが、無線の接続だとどうしても有線の接続に比べて速度が劣ります。
そのため、動画の視聴やデータ量が多いファイルの送受信などに時間がかかってしまいます。
そんな時、「家の中でもっと速度が速くなったらいいな」というWiMAXユーザーの願いに応えるのがこのクレードルを使用した有線接続です。
クレードルで有線接続するメリット
有線接続するメリットは
- ネット接続スピードが速い!
- ネット接続が安定する!
- 無線LANに対応していないパソコンでもWiMAXが使える です。
ネット接続スピードが速い!
WiMAXは無線接続であるため、電波や障害物などの干渉を受けて通信が途切れ、遅くなりがちです。
しかし、クレードルを活用して有線接続することによって、通信の速度が向上します。WiMAX本来の性能を発揮するための補助ツールともいえるでしょう。
ネット接続が安定する!
クレードルで有線接続すると、屋内の電波干渉を気にせず使えるため接続が安定します。
家の中でWiMAX回線が度々切断される、そんな悩みから解消されるでしょう。
無線LANに対応していないパソコンでもWiMAXが使える
無線LANに対応していないパソコンを持っている方は、クレードルを活用することで有線接続できます。
パソコン購入時にはWiMAXの存在を知らなくて、無線LAN未対応のパソコンを買ってしまった場合でも、クレードルさえあれば接続できてしまいます。
クレードルで有線接続するデメリット
有線接続するとデメリットもあります。
- WiMAXを使う範囲が絞られる
- WiMAX端末を挿しているときしか使えない
有線ケーブルの範囲内でしか使えない
クレードルで有線接続すると、WiMAX端末を利用したネット接続のメリットである「携帯性」は損なわれてしまいます。
とはいえ、外出時にWiMAX端末を持ち出し、帰宅したら充電しながら有線接続するという使い分けをするのであれば問題ないでしょう。
WiMAX端末を挿しているときしか使えない
外出時にWiMAX端末を持ち出す場合、クレードルの有線接続は無効になります。
そのため、別途光回線などの有線LANを契約していなければ、その間ネット接続できなくなります。
もし、予約機能付きのネットテレビなどを使うのであれば、外出時には予約が無効になるなどのデメリットがあります。
クレードルを使って有線LANを無線化するメリットとデメリット
クレードルで有線LANを無線化する場合についてもさらに詳しく見ていきましょう。
クレードルで有線LANを無線化するメリット
クレードルで有線LANを無線化するというのはどういうことか、ちょっとイメージしづらいかもしれませんが、簡単に言うとクレードルが無線LANルーターの代わりになるということです。
以下のようなメリットがあります。
- 部屋の省スペース化に一役買う
- WiMAXの通信料を節約できる
- 台数無制限に接続できる
家族でノートパソコンやスマホ・ゲーム機などを共有している場合であれば、威力を発揮するでしょう。
部屋の省スペース化に一役買う
有線LANは速度が速いですが、その分ケーブルで部屋のスペースをとってしまいます。
特にデスク周りがケーブルなどで大変なことになっている方も多いのではないでしょうか?
無線化することで机の上や周辺がすっきりするでしょう。
WiMAXの通信料を節約できる
家の固定回線の電波を飛ばすため、WiMAXの通信量が節約できます。
さらに、WiMAXの速度制限にひっかかりにくくなります。 固定回線を使いますので、基本的に制限がありません。
自宅で複数の家族でWiMAX端末を使ってネット接続する仮定で、高画質の動画を頻繁に視聴するような場合にはWiMAXの速度制限にあっという間に引っかかってしまいかねませんので、このメリットは大きいでしょう。
台数無制限に接続できる
WiMAXは、同時に接続できる台数が制限されています。
しかし、固定回線では使用できる台数に制限がないため、事実上無制限にネット接続ができます。
パソコン、スマホ、ゲーム、オーディオ機器その他同時にたくさんの接続が楽しめます。
クレードルで有線LANを無線化するデメリット
クレードルで有線LANを無線化することによるデメリットも存在します。
- 有線LANの契約が必須である
- 無線LANルーターとして不十分
有線LANの契約は必須
自宅で使う場合、WiMAX以外にも有線LANの契約をしている必要があります。
通信量を節約したい人にはデメリットになるでしょう。
無線LANルーターとして不十分
また、クレードルが無線LANルーター代わりになるとはいえ、光回線などの有線LANを無線LANルーターとして利用するのに比べると速度や性能は劣ってしまいます。
「W03」と「WX02」に対応したクレードルの性能と価格を徹底比較!
WiMAX端末の機種ごとに、専用のクレードルがあります。クレードルを購入する場合には機種に対応したクレードルを選びましょう。 今回比較するのは
- WX02専用クレードル
- W03専用クレードル
の2つです。
WX02専用クレードルの特徴
WX02はNEC製のWiMAX端末です。そのWX02に対応した専用クレードルは、とてもシンプルな形状をしています。
そのため、電子機器に慣れていない方でも直感的に操作することができるでしょう。
一応「WX02専用」となっていますが、前バージョンのWX01や後継機にも使えるという口コミ情報もあります。
有線LAN接続など、問題なく行うことができますよ!
サイズ | 約117(W) x 27(H) x 37(D) mm |
重量 | 約55g |
伝送速度 | 1000Mbps/100Mbps |
W03専用クレードルの特徴
W03はファーウエイ製のWiMAX端末です。
専用クレードルには、そのW03のサイズにぴったり合うような台座が使われています。
そのため、文字通り「専用」のクレードルで、以前のバージョンなどは基本的に使用ができません。
Wi-Fiを有線LANなどを使って接続するのに十分な性能をもっています。
サイズ | 約124.1(W) x 40.8(H) x 59.9(D) mm (ゴム足除く) |
重量 | 約78.5g |
伝送速度 | 100Mbps / 1000Mbps |
専用クレードルの価格を比較 「WX02」vs.「W03」
最後に、気になる専用クレードルの価格をご紹介しましょう。
2017年4月現在の「WX02」と「W03」それぞれの価格(最安値)を比較していますので、このページをご覧になる時期によっては価格が変わっているかもしれません。
Amazon | UQaccessoryshop | 楽天市場 | |
WX02専用クレードル | 3,100円 | 2,750円 | 4,520円 |
W03専用クレードル | 3,200円 | 2,376円 | 2,851円 |
どちらも値段は大差ないようです。
これまでまとめてきたメリットを考えれば、安い買い物ではないでしょうか?
ただし、上記の表はクレードルだけを買った場合の価格です。
WiMAX端末を購入したときに、オプションでクレードルがセットになってついてくる場合もあります。
クレードルをよりお得に手に入れたい場合は、プロバイダ各社が行っているキャンペーンにクレードルがセットでついてくるかどうかもチェックしましょう!
拡張アンテナでつながりにくさを解消!
また、クレードルを使ってもいまいち接続のスピードが遅いかな?という悩みに答える「拡張アンテナ」をオプションとして購入すると便利でしょう。
ただし、市販されている拡張アンテナはWX03のみで、WX02にはありませんのでご注意下さい。
また、無理に拡張アンテナを使わなくても、クレードルの設置場所を窓際に置くなどするとスピードが速くなりやすいです。
まとめ
クレードルの基本的な使い方や、代表的な端末に使えるクレードルの比較などをまとめてきました。
クレードルを買っても使い所がなくて放置していた人も、全く興味がなかった人も、これを機にクレードルを使って見てはいかがでしょうか?
思わぬ通信代の節約になるかもしれませんよ。