場所を選ばずにWi-Fi接続ができ、ネットの利用が無制限のWi-Fiルーターを提供しているWiMAX。
気軽にWi-Fiが使えることが魅力ですよね。
しかし、ネットで使う放題なのに速度制限が掛かるという口コミを見て、契約して大丈夫なのか不安に感じる人は多いのではないでしょうか?
確かに、WiMAXは契約するプランや利用するオプションによって、速度制限が掛けられる条件があります。
しかし、携帯電話キャリアに比べると制限時の速度や、制限が掛かる条件がきつくありません。
また、前もって対策を知ることで速度制限を回避できます。
ここでは、WiMAXの速度制限について詳しく解説します。
速度制限が掛かるまでの容量で、どのようにネットが使えるか目安も紹介するので、是非参考にしてください。
WiMAX2+に速度制限はあるのか?
WiMAXは利用できるデータ量に7GBの上限がある「UQ Flatツープラス」と、ネットが使い放題の「UQ Flatツープラスギガ放題」の2種類があります。
UQ Flatツープラスは7GBのデータ量を使い切ると、UQ Flatツープラスギガ放題が一定の条件を満たすと速度制限が掛かります。
他サービスに比べるとかなりゆるい
速度制限と聞くと、携帯電話キャリアのように通信速度が遅くなり、ネットが使えなくなるイメージを持つ人が多いでしょう。
確かにUQ Flatツープラスは速度制限が掛かると、携帯電話キャリアと同じで受信速度が128Kbpsとなり使いものになりません。
しかし、UQ Flatツープラスギガ放題の速度制限は携帯電話キャリアなどに比べると、制限が掛けられてもある程度ネットが利用できます。
速度制限を受ける条件は?
UQ Flatツープラスで速度制限が掛かる条件はご存知の方が多いと思います。
しかし、UQ Flatツープラスギガ放題の速度制限が掛かる条件は意外と知られていません。
WiMAXで速度制限が掛かる全ての条件を覚えましょう。
3日間で10GB以上した時
UQ Flatツープラスギガ放題は、3日間で10GBのデータ量を使うと、翌日の18時~26時までの8時間で速度制限が掛けられます。
しかし、制限が掛けられているときの受信速度は1Mbpsとなっており、ウェブサイトの閲覧は問題なく行えます。
また高画質でなければ、Youtubeなどの動画も視聴できる速度です。
LTEオプション対応機種でハイスピードプラスエリアモードを使い月間7GBを超えた時
WiMAXが販売するWi-Fiルーターは、機種によって「LTEオプション」に対応しているモデルがあります。
LTEオプションはauが提供する回線を使うことで、WiMAXの電波が届いていない場所でもネットが利用できる便利な機能です。
LTEオプションで7GBのデータ量を使うと、速度制限が掛けられます。
制限時の速度も128Kbpsとなってしまい、ネットが使い物になりません。
UQ Flatツープラス契約でau 4G LTEを使い月間7GBを超えた時
WiMAXのどちらプランを契約しても、LTEオプションで月間で7GBのデータ容量を消費すると速度制限が掛けられます。
どちらのプランも制限時の速度は128Kbpsと遅く、ネットがほとんど使えなくなると思っていいでしょう。
7GBの上限があるプランを契約していれば条件は変わりませんが、ネットが使い放題になるUQ Flatツープラスギガ放題を契約している人は、LTEオプションを使いすぎないように注意が必要です。
速度制限をそれほど気にしなくても良い理由
WiMAXはどちらのプランを選んでも速度制限が掛かる条件があり、使うと窮屈に思いがちです。
しかし、様々なデータを分析してみると速度制限はあまり気にする必要がないことがわかります。
平均通信使用量は月3G程度
2016年度のスマホのデータ通信量の調査で、ネットで使う平均の通信量は3GBという結果が出ています。
さらにスマホでネットを使うことが多い学生の人でも、5GB以内で収まっている人が半分以上を占めています。
よって多くの人は、7GBの上限があるUQ Flatツープラスで通信量がまかなえるでしょう。
もちろん全ての人が5GBや7GB以内に収まるわけではありません。
人によってはデータ容量に上限がないUQ Flatツープラスギガ放題のプランが必要になります。
10GBってどのくらい?
UQ Flatツープラスギガ放題はネットが使い放題になるメリットがありますが、3日間で10GBのデータ量を使うと一時的な速度制限が掛かります。
3日間で10GBと聞くと、すぐに消費してしまう容量のように見えますよね。
しかし、10GBでどれだけのネット利用かできるか具体的に見てみると、すぐには消費しない容量であることがわかります。
下の表を見てみましょう。
メールの送受信 | およそ20,900通 | 1日あたり、およそ6,966通 |
ウェブサイト(ニュースサイト)の閲覧 | およそ34,900ページ | 1日あたり、およそ11,633ページ |
動画の視聴 | およそ45時間 | 1日あたり、およそ15時間 |
音楽のダウンロードやストリーミング | およそ2,500曲 | 1日あたり、およそ833曲 |
動画は一日あたり約15時間を3日連続で見ない限り、速度制限は掛かりません。
普通に生活をしていると、一日で15時間も動画を見ることは少ないのではないでしょうか?
よって動画を頻繁に見る人でも、UQ Flatツープラスギガ放題は快適にネットが使い続けることができるプランだと言えるでしょう。
速度制限の解除方法
WiMAXは速度制限が掛かる条件が3つあります。
- 3日間で10GB以上を利用した場合
- LTEオプションの対応機種で、ハイスピードエリアモードで7GBの容量を使った場合
- UQ Flatツープラスを契約して、WiMAX2+とLTEオプションの合計通信量が7GBの上限に達した場合
携帯電話キャリアはデータ容量を追加で購入すれば、速度制限が解除できました。
しかし、WiMAXの速度制限は【1】~【3】のどれが原因でも利用者による解除ができません。
【1】の場合は、翌日の18時~26時の時間帯が終わらない限り速度制限が解除できません。
さらに、【2】と【3】はWiMAXの締め日となる月末日をまたがなければ、速度が128Kbpsのままになります。
しかし、auのスマホを持っていればLTEオプションが無料になる「auスマートバリューmine」が適用され、【3】の条件が免除されます。
auスマートバリューmineは、auのスマホ代が最大で934円安くなる特典もあります。
WiMAXのWi-Fiルーターをより快適に使うために、スマホをauに乗り換える人も少なくありません。
速度制限が掛かる可能性を低くするために、スマホをauに乗り換えるという方法があることは覚えて損はないでしょう。
データ量の確認方法
念のため速度制限か掛けられないように、日常的に利用した通信量を確認したほうがいいでしょう。
データ量を確認する方法は以下の3通りです。
【1】契約しているプロバイダのオンラインマイページで確認する
この方法は、UQ WiMAXに契約していればインターネットのMy UQにログインすることで利用できます。
しかし、プロバイダによってはオンラインマイページが用意されていないので、別の方法で確認しましょう。
【2】ルーターのタッチパネルで確認する
現在のWiMAXのWi-Fiルーターは、ほとんどの機種がタッチパネルディスプレイになっており、簡単な操作で利用した通信量が確認できます。
確認方法は機種によって違うので、契約してすぐに方法を覚えておきましょう。
【3】ルーターに接続したデバイスのウェブブラウザで確認する
一部の機種は、ルーターに接続したデバイスのウェブブラウザに確認用のURLを入力することで、データ量の確認ページを開くことができます。
しかし、全ての機種でこの方法が使えるわけではありません。
契約するプロバイダや購入する機種によって、データ量が確認できる方法が違います。
WiMAXに契約するときに、プロバイダからデータ量の確認方法を聞いておきましょう。
データ量の通知サービス
WiMAXは3日間で10GBを消費すると、速度制限が掛けられる当日にメールで通知がくるように設定ができます。
通知先のメールアドレスは、スマホで使っているものでも登録が可能です。
事前に通知が来るようにしておけば、急に通信速度が遅くなって驚くことがなくなるでしょう。
しかし、これはデータ量が制限が掛かる条件に達すると通知されるサービスです。
速度制限に掛からないための対策にはならないので、注意しましょう。
まとめ
WiMAXのプランは、利用できるデータ量に7GBの上限があるUQ Flatツープラスと、ネットが使い放題になるUQ Flatツープラスギガ放題の2種類があります。
ネットを利用する人の多くは7GB以内で収まる人が多いので、極端に動画の視聴が多い人でない限りはUQ Flatツープラスでも問題ないでしょう。
データ量が無制限のUQ Flatツープラスギガ放題は、3日間で10GBを消費すると翌日に速度制限が掛かります。
しかし、制限時の速度は1Mbpsなので特に不自由に感じる速度ではありません。
(高画質の動画を毎日見続けたい人は、不便に感じると思いますが…)
さらに10GBの容量は、動画を毎日15時間見ない限りは3日間で達するものではないので、あまり心配する必要はないでしょう。
ただ、UQ Flatツープラスギガ放題でもLTEオプションで7GBを使うと月末日まで通信速度が128Kbpsまで落ちてしまいます。
LTEオプションはWiMAXの電波がない場所でもWi-Fiルーターが利用できる便利な機能ですが、使い過ぎないように注意が必要です。
auのスマホを持っていれば、速度制限の条件が緩和されるので、WiMAXに契約することをきっかけにスマホをauに乗り換えを考えてみても悪くないでしょう。